「電気火災の寸前だった!」
お客様から「コンセントから煙が出た!」とのお問合せがあり、すぐに訪問して状況確認をしました。原因はコンセントの老朽化と蓄積されたホコリ等による焦げ付きでした。そしてコンセントを新しいものに取替をすることにしました。工事着工までは安全の為、そのコンセントの使用はストップしてもらいました。今回はお客様の迅速な対応が大事故を防いだかと思います。
それでは詳しく内容を説明していきます。

「コンセント火災の原因はホコリと湿気」
状況確認したところコンセント差し込み口に薄っすら焦げた跡がありました。おそらくトラッキングが原因かと思われます。そのコンセント火災の原因の一つであるトラッキングについてお話します。

コンセントトラッキングとはコンセントに差し込んだプラグの周辺にホコリや湿気が付着することで、プラグの間に微弱な電流が流れ、徐々に炭化して電気の通り道(トラック)が形成されて最終的に発火する現象のことです。
これは電気製品の電源が入っていない状態でも発生する可能性があり、気づかないうちに火災につながる恐れがあるため要注意です。普段から原因であるホコリの除去とコンセント周辺で水気を出さないことが重要です。これはどこのお家でも発生する可能性があると思われるのでご理解を深めて頂きたい事です。
「火災寸前だった可能性?」
今回はコンセントから煙が出てお客様が異変に気付き私にご連絡をされた様です。煙が出た時点で早めに気づかれたのが幸いでした。そのままだと大変な事になっていた可能性が高いです。又、コンセントが見えやすい場所だったのも早期発見につながったと思います。例えば家具の裏等の見えない場所のコンセントでしたら気づかない可能性が高いので怖いです。この様に異変があった場合はコンセントの使用を止めるのが最優先です。そして原因を調べて早急な対策をしましょう。
コンセント改修工事の手順。
古いコンセントを新しいコンセントに取り換えることにしました。そのコンセント改修工事の流れを説明します。(注:工事には電気工事士の資格が必要です)
1)まずは作業前に電源ブレーカーをオフにします。

2)既存コンセントの撤去。コンセントBOX内に長年のホコリが確認されました。表面のコンセントプレートは経年劣化で油分がなくなり欠けやすくなっていました。

3)既存コンセント撤去後にコンセントBOX内を清掃してから新設コンセントを取付。

4)周辺壁のリペア。養生をキッチリして既存壁の状態に近づけます。(今回は壁に傷みがあったので同時補修)

5)最後にコンセントプレートの取付。通電確認点検して完成です。

「工事後の安全対策を忘れずに!」
コンセントを改修して終わりではありません。その後の安全対策が大事です!特に火災の原因を知ることが重要かと思います。
【安全対策】
・コンセントプラグとコンセントの清掃 ⇒ 定期的にコンセントとプラグのホコリを乾いた布や掃除機で取り除く。
・防塵キャップの使用 ⇒ 使わないコンセントには、ホコリ等の侵入を防ぐためのキャップの取付が効果的です。
・トラッキング防止付き製品の使用 ⇒ トラッキング防止機能がついた電源タップやコンセントを使用する。

・古い製品の交換 ⇒ 電源タップやコードは経年劣化します。日頃の点検が必要です。ひび割れ、焦げ付きなどの異常が見られた場合は早めに交換しましょう。

・正しい使用をする ⇒ たこ足配線はプラグ周辺にホコリが溜まりやすく電気の過負荷の原因にもなるのでできるだけ避けましょう。
以上です。
☆もし異変がありましたら早急にご連絡ください。ドリームスが迅速な対応をいたします。(工事費もリーズナブルです)
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